[東京 1日 ロイター] 日本自動車販売協会連合会(自販連)が1日発表した11月の国内新車販売台数(軽自動車を除く)は、前年同月比24.1%増の25万2236台だった。3カ月連続で前年実績を上回った。
主要メーカー別では、トヨタ自動車<7203.T>が同24.2%増の12万0305台、ホンダ<7267.T>が同1.5%増の3万2777台、日産自動車<7201.T>が同25.4%増の3万9470台だった。
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報道上は前年対比の数字で一喜一憂している感がありますが、実はこの10年20年スパンでみると自動車新車の年間販売台数は以下のように減少しています。
(出典:日本自動車工業会、単位:千台)
| | 乗用車 | トラック | バス | 合計 |
| 1990 | 5,102 | 2,650 | 25 | 7,777 |
| 2000 | 4,260 | 1,687 | 16 | 5,963 |
| 2010 | 4,212 | 731 | 13 | 4,956 |
自動車産業は日本経済を支える重要な産業の一つですが、これだけ台数を減らせば法人税収入など日本経済に与える影響は大であることは容易に想像がつきます。
この原因の一つに’若者’が車に乗らなくなったということが挙げられています。1990年代といえば、前半はバブル経済と言われた時期であり私が大学生だった当時ですが、思い出されるのは日産シーマが登場してラグジュアリーカーが街中で沢山走っていたということと、ホンダプレリュードに代表されるデートカーが若者の間で席巻し、デートといえばドライブというのが定番だったように思います。かく申す私も監査法人就職後に速攻で車を買いました。
ところで、先日大学の講義の中でリース会計についてのIFRSの考え方に関する講義を行った際に、形式上の所有者と実質的な占有者とはどういうものか?を説明するために、自動車の車検証に書いてある所有者と自動車所有者の記載を例えに出して説明したところ、殆どの学生がキョトンだったので、20人程出席している学生のうち、「車を持っている人、挙手」と聞いたところ何とゼロ、また「では免許を持っている人、挙手」と聞いたところ辛うじて1人だけ手を挙げました。
要は車に乗らなくても交通インフラは便利だし、多額の出費をしてまで車を持つ意義が感じられなくなった、デートも別に遠出しなくたって家でDVD見たり、駅前のお店に入ればいい。。。
そもそも彼らが育った時期を考えてみると、日本は好景気と呼ばれた時期が全くなく、場合によっては父親はリストラや減俸、母親はパートで生活を支えるという苦しい中で育ってきた人々が多く、おカネを使うことに快感を覚えたことが少ない世代であることが理解できます。なので、生い立ちを考えればやむを得ないところではありますが、このままでは日本の自動車産業は衰退の道をたどり、回り回ってGDPの減少をもたらすことが考えられます。
自動車各社は電気自動車やハイブリッドカーなど環境対応を進めており、一時期の排気ガスによる公害は現在では騒がれなくなってきています。なので、一人でも多く車に乗ってもらうというための施策が必要と思います。
「車が欲しい!」と思うファクターの一つは免許取得。
自動車教習所で教官にイビられながら苦労して免許を取り、車を運転することの楽しさを味わったら車が欲しくなる可能性は高いと思います。
最近ではTSUTAYAなどレンタル店の新規会員入会の際の証明書で免許証を出す人が少なくなってきているようなこともあるとのこと。百万円以上の高いカネを出して車を買ってくれということは言えませんが、まずは買いたいという気持ちになってもらうために免許取得を啓蒙するようなアクションは起こせないものでしょうか?