2011年6月18日土曜日

TOKYO AIMの夜明け

[東京 10日 ロイター]
東京証券取引所傘下でプロ向け市場のTOKYO AIM取引所は10日、バイオ企業のメビオファーム(東京都港区)の上場申請を受け付けたと発表した。AIMは2009年6月1日に創設されたが、これまで上場企業はなく、実現すれば第1号となる。上場日は7月15日の見通し。
シンガポールを拠点とするフィリップ証券を指定アドバイザー(J─NOMAD)とした。
メビオファームは2002年7月に設立。がん治療薬などを開発している。日本で開発した技術をもとに、米国など海外でも臨床試験や医薬品開発を展開。国内外からの資金調達により、今後の研究開発や海外事業を拡大したいという。
AIMはプロ向け市場として上場審査や情報開示の基準を緩和。指定アドバイザーであるJ─NOMADが事実上審査して引き受け上場させるだけでなく、上場後も情報開示などをサポートすることが求められている。証券会社は引き受けに慎重で、AIMは創設から2年、上場銘柄がゼロだった。
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TOKYO AIM取引所にようやくIPO第1号が誕生する模様です。

TOKYO AIM取引所とは、東京証券取引所とロンドン証券取引所が共同で設立した証券取引所で、2008年の金融商品取引法改正により導入された「プロ向け市場制度」に基づき設立されました。投資家がプロ投資家に限定されていることにより、開示義務など上場基準の緩和が行われ、既存市場よりも手続きが簡略化されています。上場申請から上場承認までの期間は原則10営業日で、我々会計士関連では、監査証明が必要な期間は最近1年間と短縮され、四半期・J-SOXは原則不要、中間と期末だけで良いこととなっています。

メビオファームのIPOに関する基本データをまとめるとざっと以下の通りです。
上場日: 2011年7月15日
事業内容: 独自のリポソーム技術を活用した医薬品開発
基準年度:2011年3月期
担当指定アドバイザー(J-Nomad):フィリップ証券
監査法人: トーマツ
株主名簿管理人: 三菱UFJ信託
新株発行(株主割当によらない特定投資家向け取得勧誘):750千株
想定発行価格 2,040円(発行価格総額 1,125,000千円)
上場時株数  3,578,000株
スケジュール:
①上場申請日:6月10日
②上場承認:6月24日(予定)
③仮条件決定:6月29日(予定)
④ブックビルティング:6月30日~7月6日(予定)
⑤引受価額決定:7月7日(予定)
⑥上場日:7月15日(予定)

なお、TOKYO AIMは、「プロ向け市場」ですので一般投資家は同社株式を購入できません。
(個人でのプロ投資家は、「3億円以上の金融資産及び純資産を持ち、金融商品について1年以上の経験を有する」方だけです。)

今回、J-Nomadがフィリップ証券という香港・シンガポールを中心に活動している金融グループの証券会社で、日本国内の機関投資家等の他に、海外の投資家に販売する予定とのことで、「シンガポールでは主にバイオ関係のファンドなど主に中長期の保有をいただける投資家にアプローチしていく」そうです。

設立以降2年間IPOがなかった同所ですが、これを契機に案件が増加していくことを祈っています。

但しAIMにIPOした会社は是非次のステージ(証券取引所)へのステップアップも目論んで、ファイナンスにより体力をつけて頑張って頂きたいと思います。
→ステップアップする会社が多ければ多いほど、逆にAIMというマーケットが「金の卵」を有する魅力的なマーケット、というレピュテーションを得ると考えています。

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